2016年4月21日木曜日

竜在峠越え 前半

17.2kmを山道込みで歩いてしまいました。(>_<) 反省! 甘く見てました。竜在峠の道は、分岐するそれぞれを3回ずつくらい歩いているので、慢心していました。楽々超えていたのは今は昔! すっかりだらしなくなっているのを忘れていました。(/_;) それと、最近のウォーキングと前日の10kmがボディーブローのようじんわりと効いてきた。危うく事故るところでした。以後、気を付けます! 今日が雨予報だったので、前日にと歩いちゃったんですよね。(-.-)ハンセイ! で、まさかの出来事が。風人が道に迷うなんてありえないことが。。。(T_T) スマホの位置情報にズレがあったのです。詳細設定をしていなかったσ(^^)のミスですが、そもそもスマホにたよるとは・・・。情けない! 1kmほど無駄に歩いたか。
で、滝畑は無理でも、志賀に下れば自販機ぐらいあるだろうと勝手に思い込んだのが大きな間違い。(>_<)バカ! 上市に入るまで水分の補給が出来ず、熱中症1号になるところでした。(-_-) ペットボトル2本持ってたのですよ! けど、足りなかった。(>_<)

 多武峰西門付近
 冬野へ
記憶の中の山道は、こんなにきつくなかったのだけど、冬野の水場まではかなりきつい登りが待っている。考えたらわかるのだけど、談山神社の標高は500mに満たない。冬野の一番高いところは、標高は680mほども有る。1km足らずの間に200mも登るのだから、楽なはずはないのだ。(^^ゞ 
 道中は、何も見えない。ひたすら登るのみである。ただ、気づいたのは一ヶ所だったけど、飛鳥が見下ろせるところがあった。木の間越しに見えるのは、川原寺跡。
 冬野の水場まで来ると、集落はもう少しだ。清浄な湧水で汗をぬぐい、美味しいよ!と子供の手で書かれた看板に従い、ごくっと飲み干した。集落の入口になる最後の坂道。このアングル好きなんですよね。毎回ここで撮っている気がする。(^^ゞ
 集落に入り、見上げると例の電波塔が建っている。まだ、坂道は続くのです。塔の付近が台地になっているのが分かりますね。
 いよいよ冬野のてっぺんです。まずは、この石像。お地蔵様なのかな? 隣にもお地蔵さまが居られるので、違うのかも知れないけど。σ(^^)には知識が無い。行者さま? お不動さん? 宝剣を持たれているようにも見える。
 波多神社
祭神:事代主命 (波多大神)
 神社明細帳は祭神不詳としています
 『神祇志』『特選神名牒』では波多祝の祖神たる高皇産霊神
 『神祇宝典』『五郡神社記』では波多臣の祖、八多八代宿禰
とされているようですが、まっ、良く分からないということでしょうか。
 波多神社のすぐ前に建ちますが、平坦面はやや上方かと。小さな面ですけど、別の区画であるように見えた。
 冬野寺 観音堂
多武峰の別院ということだけど、江戸時代には今と変わらない姿になっていた模様。
神社の西側にも平坦面が見える。平安時代末期に始まる冬野城の郭が置かれていたのだろうか。冬野集落全体が城跡のように見えた。
多武峰は興福寺衆徒による襲撃にさらされ、その都度城砦化されていったようだ。また南北朝期には、十市・箸尾・越智氏らが立てこもり、幕府が派遣した赤沢朝経との大規模な戦闘が行われたようだ。さらに、戦国時代には十市氏が籠城し、松永久秀との攻防が有った記録も残されている。  
ものの本によると、神社の境内地は「二の郭」と書かれているものも有るようなのだが、σ(^^)には主郭となる縄張りは見えなかった。もっとも、素人が僅かな痕跡の堀切など分かる道理もないのだけど。(^^ゞ
風人の足!(笑)
 集落の傾斜面で、進行方向を見ながらの昼食。
 足を退けると、これまた冬野の定番のアングル。
この道を、本居宣長も吉野へと歩いた。
 冬野の集落
 
集落の西側の良助法親王墓
第90代亀山天皇の第4皇子あるいは第8皇子とも。
 集落で見かけた石楠花
 竜在峠への道
まだ、枝垂れの桜が咲いていました。

ほぼ常住される方が居なくなった冬野の集落だけど、印象はとても綺麗だということ。人が住まなくなると、途端に無残な姿をさらすものなのだけど、ここは今にも人が出てきそうな感じがする。
度々手入れに登ってこられるという話もお聞きしたことが有るのだけど、住まれていた人には愛着があるのだろうね。

冬野は、今は寂しい集落となっていますが、いわゆる「冬野越」として明治末期までは多武峰から吉野への最短ルートの中継点として知られていたようです。大峰山に向かう参詣人や修験者の往還が絶えず、4軒の旅館と伊勢屋という屋号の茶屋があったようです。前回定例会で、桜井市の魚市場を紹介しましたが、吉野から持ち込まれた塩サバなどが知られていたようなのですが、その塩サバもこの冬野越しを通って持ち込まれたのかも知れませんね。

明日は、後半を。


4月・5月といっても、好天気の日は、熱中症に注意ですよ! 身をもっての体験からの注意です!